實業之横濱 |
榊原綿店
綿販売
宮川町3丁目43番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
機械打綿業の鼻祖 榊原常吉「明治七年三河國額田郡藤川村に生れ、三十三年横濱の大火に膺り、新事業の好望を見越して徒手空拳出濱したる榊原常吉君は、橫濱に於ける機械打綿業者の始祖として重んぜらる、君年弱冠郷里に在り、綿絲及木綿織立業を營み、後ち打綿業の有利なるに着眼し、九州より打綿機を購求して業を替へしが是れ三州打綿機の嚆矢にして、爾來改良を加ふる事幾度、以て今日に及ぶと云ふ、君當初高島町に創て機械を据ゆる僅かに一臺、漸次盛大に赴き三十四年東京四ツ谷に同三十九年當市南吉田町に各工塲を設置し、更に四十年に至り英國製機械數臺を購入して大發展大改良を圖れり、現時三工塲を通じて英國製機械五臺改良三州機械十三臺、一日の生産力約六百二十貫目に上ると云ふ、洵に異數の成功なり、君勤勉忠實常に器械の改良、製品の改善に焦慮し、其の發明になる伸綿切断機、切断機及打綿機(二種)の四種は專賣特許を得たり、又其の製造に係る靑梅綿は品質佳良にして遍ねく賞讚を博しつゝあり、」横濱成功名誉鑑
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