新杵總本店 南仲通

新杵總本店
菓子
南仲通3丁目47番地(234)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

新杵菓子舖 桐澤桝八「新杵菓子舖は斯業の老舗にして廉價と勉强とを以て名あり、嘗て中央茶業組合長大谷氏の指導によりて閣龍世界博覽會に於て日本喫茶店を開き、日本菓子の眞味を海外に知らしめ有功一等賞牌を受く、其間西洋菓千製造を視察し、嶄新の新式機械を購入して歸へり、トロップ、ビスケッ ト等の創製に腐心され、其他幾多新奇 の珍菓を製造し常に世上の喝采を博せり又米艦來朝に際し、歡迎煎及歡迎羹の二種を製して萬里遠征の将士をひ大に賞讃を受けしとあり、必意其特色は巧に和洋の製菓を折衷して其長所を探るにあり、我横濱市に於て此種の店舗の出しは頗る人意を強ぶするに足る、店主桐澤君は信州の人、圓滑脱頗る世務に慣熟し商機を捉ふるに敏なり、東京照降町及信州長野に支店あり、又市內各所に分店支店を置く、横濱の菓子舗中雅にも過ぎず俗にも偏せず、品が良くして價が低く、勉强菓子店として內外に評判よきは善く賣れて品が新杵の餘澤ならん、『全港百佳選」に句あり、」横濱成功名誉鑑

新杵 桐澤枡八「同業者間に眷顧多く卸小賣とも増加しつゝあり數多の工場に使役する職工亦多く店頭廣大貨物輻輳し出入とも維日も足らざる盛況なり」京浜名家総覧職業

「菓子中の老舗として知らる種々新菓を製造して其名を博せり。」現代之横浜

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