インターナショナル銀行 山下町


インターナショナル銀行
山下町74番
明治35年(1902)横浜支店設立。後に明治39年(1906)竣工の万国館内に支店を移転した
明治の横浜手彩色写真絵葉書

「単に萬国館とばかりでは或は知らない人があるかも知れないが、横浜は山下町七十四番地に地下室と楼上室とを入れれば五層の煉瓦造で、電気昇降機の設備まである、インターナショナル、ビルデイングと云ったら、少くとも横浜の人では知らないものはあるまい、否な必ず着目して少くとも之が横浜に建てられた所以に就て相當の思慮を廻らして居る事と思ふ故に萬国館が如何なるものかは今茲に説明する必要は無いのであるが、話の順序としてザット其の現況を示して、それから此のインターナショナル、ビルデングに就ての吾輩の所感を述べて見たいと思ふ。 萬国館とは如何なるものか 萬国館は我が邦では未だ多く其の例を見ない純欧米式の室貸を目的として建られたもので、現に此の建物の裡にはインターナショナル銀行、加奈陀マニュファチュラース生命保険會社を始め、伯剌西領事館、諾威商事局出張所、外國人商業會議所、外國絹織物商組合事務所、ヴァキュームオイル會社、ガデリウス商會(金物商)、エフ、シュロエデル(新聞通信社)、星野商會、ドクトル、バラヴキシニー、ドクトル、ライダー両氏の診察所、カール、ハーン、テーラーリング(洋服師)、インターナショナル、トイレット、サルン(理髪)等の種々なる事務所が一室或は數室を占有して、おの 夫々各自の業務を営むで居る。」実業之横浜

Yokohama and Vicinity

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