三島屋履物店 野毛町

三島屋 松本支店
履物
野毛町2丁目40番地(1614)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

三島屋履物店 松本伊之助「十二歳神奈川町履物製造業平本長兵衛方の弟子となり、斯業の始終を研むると共に、傍ら貯蓄せし十二圓を携へて二十三歳馬車道通松本家の養子となり、刻苦励精、三島屋と云はれるて仕上げたる松本伊之助君の忍耐と勤勉とには敬服せざるべからず、君文久三年四月保土ヶ谷町に生る、厳父九右衛門氏二十六年歿す享年六十歳、君の松本家に入るや、頗る苦境にあり、即ち努力して携帯の金を資と為し、多年練磨の技を揮つて漸く名を得、逐年繁榮を來し、數人の徒弟も有するに至つて四十二年六月現所に移り業務の擴張を圖れり、君資性類る識譲、人に接する親切にして業に當るやまた頗る熱心なり、十二金の小資本今や巨萬の富を作る、皆此の熱誠による、」横浜成功名誉鑑

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