廣盛堂薬店 伊勢佐木町

櫻井廣盛堂
薬種売薬卸問屋
伊勢佐木町1丁目10番地(749)
明治の横浜写真手彩色絵葉書

廣盛堂藥房 櫻井久三郎廣盛堂藥店の三方は毒下し眞効丸風藥速効丸眼藥點明水である、店主櫻井久三郎君は弘化三年の生で武州秩父の人明治九年當地に來り、元町で始め住吉町に移り藥店を營みしが、十八年伊勢佐木町に店舗をトし、數多の店員を使役して市の内外に行商せしめ、専ら救生を以て自ら任じ、天職の如くに其業務を擴張されたは 只管感心の外はない、そこで此の老舗の繁榮は叉非常のもので、各地との照會往復織るが如く朝夕店頭に人の絶ゆるとなき壯觀を呈して居る、何商買でも勉强と根氣には當る敵がないと云ふのは、確かに君の店舗がよく適例を與へて居るとは决して贅言ではない、君は幼年より斯業に經驗が深く、加ふるに當市の古参株で同業の信頼も中々重く、現に同業團體の艸樂會の幹事に推されて居る、養嗣子鶴三郎君溫順にして又能く客を遇し、副店主として家運の隆昌を助けつつある、」横濱成功名誉鑑


神奈川県銀行会社実業家名鑑

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