伊勢海時計店 松ヶ枝町

伊勢海
時計眼鏡
松ヶ枝町32番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書

時計眼鏡商伊勢海 佐藤柴治郎「伊勢佐木町通の大時計店伊勢海は明治廿九年の開業である、店主佐藤君は早くより郷國愛知縣海西郡を出て多年海員を勤めて居つた、が後ち横浜に來り眼鏡商を營み、廿九年擴張して時計及び眼鏡を販賣し、漸次發展するに至つた、君は海員として海外に屡々航行し、各國の斯業者に就いて専ら其の知識を修めたのであるから、舶来時計の販出を以て長所としまた販賣高も多いのである、君の祖は妙兄と云ひ幕府に仕へて居たが、後年野に下り、以来塁世農を業として、現代柴治郎君に至るまで二十三代連綿として續いて居ると云ふ、現代の嚴父は茂兵衛氏と云って、郷里海西郡の一勢力家であつたが廿四年六十餘歳で沒した、海西郡は初代の開墾した土地で、目下佐藤姓を名乗るもの數百戸、雖然君の家が祖となつて仰がれて居るのである、」横浜成功名誉鑑

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