山本直次郎商店
絹物刺繍品店
弁天通1丁目1番地(1678)
日本的で繊細な刺繍が外国人客にも人気があり、京都にも支店をもっていた
明治の横浜手彩色写真絵葉書
有名なる絹物刺繍品店 山本直次郎「吾國人の刺繍術は一種獨得の妙技あり、他邦人の模倣し難き所なれば、窓掛、屏風等高等なる室內裝飾に歡迎されつゝあり、當市に於て最も有名なる山本直次郎君の嚴父は江州栗太郡物部村今宿の人にして、幼より書畵骨董を好み、長ずるに及んで其の鑒識非凡なれば、隣閭相傳へて、鑑定を乞ふに至りしといふ、明治二十二年横浜に移り刺繡及び美術品を販賣せり、君嚴父の傍らにありて朝夕見聞して叉其の術に堪能なりければ、よく家道を繼承し先代の遺業に改良を加へ、更らに外人の嗜好を考へ、嶄新なる意匠を案出して歐米流行界を喫驚せしめしてと實に一再のみならず、現に好評債々たる『ヲペラ、コ-ト』は實に君の發明に係るものなりといふ、横浜本店の外に京都に支店を設け、東西相呼應して孜々として勉勵し、終に同業界の牛耳を執るに至りしは、蓋し偶然の結果にはあらざるなり、」横浜成功名誉鑑
建築写真類聚 |
murray |
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