東京金物新報 |
川橋屋商店
銅鉄直輸出入商
境町1丁目25番地(66)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
「川橋屋合資會社業務執行社員渡邊宗三郎氏は當地商業學校出身にして、一年志願兵となり主計官に任ぜられ、卅九年満期後歸店家翁の商業を資く、最敏腕なる少壯實業家を以て目せらる、川橋屋の基礎は實に宗三郎氏の父貞次郎君の事蹟に係かれり、君は尾州名古屋の人、慶應年間年廿四にして當地に來り、初め石川町にて鐵物商を創始し、步一步發展の餘地を造り明治六年境町に轉じ、十八年より直輸入を開始し、英獨米等の鐵工塲と特約して盛んに取引を行へり、今や年歯六十九其意気の壮なる驚くべし、先年親族を羅織して合名會社とし、長子宗三郎君を任じて長とし、山本喜助君を支配人とし、同業間の重鎮を以て稱せらる、商業會議所發企人にして前後八年間議員の椅子にあり、又市會議員たりしことあり、目下商業銀行取締役を帯びて傍ら我會社の監督を怠らずといふ、」横浜成功名誉鑑
渡邊貞次郎「本舗は有名なる諸器械商にして一切の機械及船具を初め銅鐡頗皆多くは欧米の直輸入品を取扱ひ店舗宏壮一見巨商たるを知るに足らん」京浜名家総覧職業
横浜市商工案内 |
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