小川蚕糸貿易商店 弁天通

シルク
小川商店
蠶絲貿易商
弁天通1丁目15番地(211)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

蠶絲貿易商 小川勝三郎「君は甲州山梨郡春日井村に生る、半農半商にして資産潤豐を以て稱せらる、明治廿二年橫濱辨天通一丁目中島商店入りて生絲貿易の業を見習ひしが、其熟達するに随ひ實着の天性は益々堅く、機を見るに敏に、事に處する確、店主はいふに及ばず荷主の信頼を博すること大方ならず、偶々店主鄕里に隱退することとなりしにより、明治三十年に至り君は獨立經營に任じ、最初は五六百個の荷物を商ふに過ぎざりしが、黽勉努力は成功の母なり、現在に至りては六千個以上の大數に上り、小川商店の名一時に喧傳さる、强將の下弱卒なし、外交主任として勤務せる小野辰次君は、其辣腕敏捷なる克く商界の機微を察し、以て今日の盛況を稗補せる處鮮少にあらず、水は魚を棲ましめ魚は水によりて養はる、兩々相待て離るべからざるものそれ是あるかな、」横濱成功名誉鑑

横濱蠶絲日報

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