寿々喜菓子店 野毛町

奉祝記念誌
壽々喜本店
和洋菓子
野毛町2丁目42番地(1049)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

横濱みやげ磯藻中本舗 壽々喜菓子舗 鈴木徹平「磯藻中の發賣元として有名なる野毛町通の老菓子商壽喜本舗は、明治初年の開業にして、京都四條通りに支店あり、其横濱開港に因縁める磯藻中を發賣せしは明治三十三年なるが、鹽餡の風味淡泊に意匠の雅致ある處より大に世人の嗜好に投じ、横濱みやげの随一品となり、聲價遠近に傳はる、本年七月開港五十年典に際しては、磯藻中創製十週年祝を兼ね、紀念として米醫スウェツト氏の發明に係る健胃飲料剤を配合せるルート煎餅を賣出せり、斯の如く常に新菓の案出に工夫を疑らせるのみならず、和洋菓子の風味に改良の道を講じ店頭に陳列せる一般の珍菓は何れも目も鮮かに美しき罐詰箱詰には、店主の苦辛のほの見へて床しさ限りなし、店主は鈴木徹平君にして萬延元年の生れ、啻に菓子商のみならず、明治卅七年中同志と謀り暹羅國盤谷府に出張を設け、盛に本邦雑貨の輸出を企畫しつつありと云ふ、」横浜成功名誉鑑

磯最中 「野毛町3丁目壽々喜發賣。貝形の最中なり。風流なる籠に入れてのお土産は一寸思付。」横浜職業遊覧案内

神奈川縣案内誌

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