横濱蠶絲日報 |
石島和一
生糸仲次商
弁天通5丁目90番地→南仲通4丁目72番地(1)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
蠶絲仲次商 石島和一「懇篤鄭重にして事に臨んで敏活なるは商家の秘訣なり、石島和一君は富山縣の人、郷里にある時は輸出羽二重の事業に腐心し得る處少なからず、明治三十年大に時勢に感ずる處ありて當地に來り、姿見町に一戸を構へて、同鄕人間を奔走して生絲仲次業を開始せしが、實着にして手堅き行爲は各人の信ずる所となりて、自然其勢力は他方面にも波及し逐年繁忙を來すに至り、辨天通に移轉して業務を擴張せしが、間もなく手狹を感ぜしより、更に現所なる樞要の地に移り、彼我の間至便を計りて大に名聲を博せらるえ至れり、創業後僅々十數年、只至誠欺かざるを以て自家の箴となし、益々其本領を發揮せんとす、君本年恰も五十、處世愈々老熟に達す、其發展や庶幾すべきなり、」横濱成功名誉鑑
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