松屋糸綿店 住吉町

實業之横濱
松屋糸綿店
糸綿
住吉町5丁目
明治の横浜手彩色写真絵葉書

松屋絲綿店 戶部德太郎「松屋號戸部商店に於て、小袖用靑梅綿に改良を加へ、賣出せるもの名付けて羽二重綿と云ふ、蓋し十數年苦心せる結果、理想の品を出せるなり、松屋は明治初年高島町に開業し嘗現所に移る、創業の主人は横濱戶部土着の人なり、現主德太郎君は十四年五月現所に生れ、恰かも二代目を襲ひ經營の任に當れり、初め綿店にして現時は絲綿國旗組物類等を販賣す、製綿は三十年頃率先して機械を利用したりしが、五年後英國製最新式製綿機を購入して大いに改良し、工塲を南太田町に設けて獨特の羽二重綿をも製出するに至れり、此の綿は原料を選び打綿解除の方法を用ひて成れる光澤あり彈力ある特種の品なるが、價格低廉にして好評あり、叉同店販賣の婚禮進物用眞綿絹絲縮緬細工等は能く人氣に投じ市内第一の評あり、君日露役の際住吉犒兵會幹事として盡力する所尠なからず、」横濱成功名誉鑑

0 件のコメント:

コメントを投稿