福井屋材木店 内田町

横浜商況新報
福井屋 山本楽太郎
材木店
内田町8丁目35番地(869)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

福井屋材木店 山本樂太郎「神代杉其他高等天井板床柱床板及諸良材を主として一般木材を販賣し福井屋材木店の名を以て知られたる山本樂太郎君は靜岡市の人、廿八年七月徒手空拳鄉里より來りて高島町十丁目に三圓五十錢の家賃にて本業を開始す、同十一月現所に移轉し千辛萬苦基礎漸く成らんとするに當り、卅六年類燒の厄に遭ひ、有形の財產は全部島有に歸せしも無形の信用は益々加はり、隣家を買收して擴張新築し、四十年煉瓦積の木材置塲を増築し四十一年西平沼町に貯藏塲を設け、 今や隆々振起の途上に在り、君酒煙草を嗜まず獨立自尊の主義を奉じ、 雇人に先んじて活動し一家爲めに風を爲す、令閨美津子貞にして賢、家政育兒克く勤め叉內顧の憂なからしめ、洋々春風の家庭を作る、露戰爭當時君は町內信友會長として後援事業に勉め、爾來衛生組合副長火の番組合長等公共の爲めに盡す所多し、」横浜成功名誉鑑

神奈川県銀行会社実業家名鑑

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