洋酒食料店
境町1丁目6・7番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
尾張屋洋酒食料店 吉田豊吉「大日本麥酒會社の代理店で、サンラヘール葡萄酒の特約輸入元なる尾張屋商店は、洋酒食料品商中の古参で、海外各國數十の釀造元と、ウヰスキー葡萄酒ブランデー等の一手特約を爲して盛に營業されて居る、店主吉田豊吉君は明治十六年の生れで夙に橫濱商業學校を卒り、卅一年家督を継承されたる壯年血性の商人である、姻戚なる宇田米吉君老熟圓滿の資を以て先代以來支配人として之を輔け家運益々隆昌に赴きつつある、山下町三十番館に日本雜貨の輸出を爲しつつある岡部商店は叉吉田君の經營に係ると云ふ、又尾張屋商店に勤續したる人にして獨立店を開き盛に營業し居る者市内各所に頗る多し、又以て其店の古くして盛なるを察知すべき也、」横濱成功名誉鑑
「洋酒食料品直輸入商として有名なり信用頗る厚く同業者間に重んぜらる又大日本麦酒株式会社代理店としてエビスビール横浜一手販売を行ひ同店の発展と共にエビスビールの販路を拡張しキリンビールと対抗して遜色なきに至りしものビールの品質良好なるに依ると雖ども又一方には同店の信用に因る處大なりといふべし。」現代之横浜
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