渋沢生糸商店 本町

澁澤商店

生糸売込

本町３丁目５１番地（３８）

明治の横浜手彩色写真絵葉書

生絲賣込商　澁澤作太郎「澁澤商店は實業界の泰斗澁澤男爵の親戚なる澁澤喜作氏の令息作太郎君（文久元年九月出生）によりて經營せらる、生絲貿易商中最も有力なる商店なりとす、上州座繰絲の賣込の如きは其大部介を取扱ひ益々隆盛の域に進み、海外に於ける聲價頗る高し、君は株式會社横濱蠶絲外四品取引所、横濱火災海上運送信用保險株式會社取締役、横濱商業會議所議員に列し名聲嘖々たり、」横濱成功名誉鑑

「本店は生糸貿易商中で有数なるもので、実業界の大立者渋沢男爵の親戚渋沢喜作氏が創業したのである。随って資力も潤沢に廻り信用もあるので着実なる営業方針は内外に重きをなしている。海外市場で好評を博し居る上州座繰糸の売込の如きは、其大部分を取扱って益々隆盛の域に進んでいるが、現今は嗣子の作太郎氏が業務を鞅掌し喜作氏は東京深川の精米所の方を経営されている。支配人は書上順四郎氏、第一銀行支配人石井健吾氏の令弟で渋沢氏の親戚たる桃井加雄氏などがあって、大に手腕を振はれている。」実業之横浜

「蠶絲貿易を専門とし茂木、原の両店に次売込商の多きを以て知られ信用頗る厚し当主を澁澤義一氏と云ひ先代作太郎君が奮闘の後を継ぎ更に一層の努力によりて原茂木の両店と鼎足を為せる横浜大商店の一として指へらるるに至れり。」現代之横浜

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