貿易新報 |
笹尾庄次郎
銅鐵賣込引取商
尾上町1丁目5番地(630)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
銅鐵賣込引取商「笹尾庄次郎君は幼少より出濱して柳下岩崎等の各商店に仕かへ、廿八歲の頃南仲通三丁目に洋銀仲買店を開けり、卅一歲上海に行きて銅鐵商を營みしが、古河銅山翁と取引の結果意外の損失を招き四ヶ年の後横濱に歸へり回復の策を講ずる中、駿州富士川口に沈める某國軍艦セーキ號を購ひ引揚しに大に利益を得たり、日清戰役局を告げたる頃威海衛に赴きて露人某氏と結托し來遠艦引揚工事に着手して奇利を博せり、北清事變には急遽旅装を整へて天津に渡航し米國軍隊の酒保として大に成功す、三十九年來現住所に銅鐵商を營み、專ら亜鉛板販賣を以て特色となす、君本年五十五歲、其經歷に波瀾多く一敗一勝兹に最後の凱歌を奏するに至るまで、紆餘曲折殆んど端倪すべからざる變化を見たり、蓋し當代實業界に於ける快男子たり君は縣下橘樹郡子安村の人、」横浜成功名誉鑑
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