大久保硝子商店 住吉町

大久保商店
硝子商
住吉町4丁目57番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書

硝子商 大久保正司「歐米物質の輸入日に多を加へ、洋風建築盛んに起るに當り、硝子の需要は急速の増進を來せり、着眼早く是れに及び巧に業を成せしは大久保硝子店主正司君(五十一歲)なり、君は新潟縣の人にして早くより東京に出で、 明治八年より硝子取扱に從事せり、後横濱に移り高島町四丁目に開店せしは明治十六年中の事なり、漸次手廣くなるにつれ野毛に移り、廿一年類燒の厄に遇ひしにより太田町に轉じたり、二十三年來現所に移りて規模を擴張し、刻苦勵精大に信用を博し、卅四年中戶部町に支店を設置し、今や横濱有數の硝子商となる、其特色とする所は板硝子切篏請負にあり、諸官衙會社等の建築ある毎に必ず其の供給を托せられ、遠く各地方に及ぶと云ふ、多年の信用と確實は社会の認むる所となりて此の大成功を収められたるものなり、」横浜成功名誉鑑

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