神奈川県銀行会社実業家名鑑 |
越萬商店
和洋小間物販売
境町1丁目21番地(382)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
越萬洋品店 佐々木萬右衛門「婦人向洋品の専門店として外人間に多くの顧客を有する越萬號佐々木萬右衛門君の店は、先代の創業である、先代萬右衛門君開港當時某商館 のボーィに住み込み、誠實勤勉に立働きしかば痛く館主の信任を得、其後館主が歸國するに際し隨行して船に乘り込んだが、館主は船中で病の床に就き、氏は大に看護に力めたが、憐れむべし海上醫藥も意に任せず、遂に不歸の客と成った、氏は此時其遺言によって看護の恩に報ゆる爲め其遺産を受くる幸福の運命に會ひ、之を資本として歸國の後洋品店を開いたのである、令息萬藏君今は二世萬右衛門君として二十世紀式の店舗經營者として名あり、日曜は休業して店員を憩はしめ、平日は孜々として勤務を怠らざらしむ、店舗の装飾品物の陳冽等總てハイカラの西洋式で、婦人流行界の粹を蒐め、百貨絢燦眼を眩するの美觀は蓋し本市洋品店中の異彩として誇るべき所である、」横浜成功名誉鑑
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