神奈川県銀行会社実業家名鑑 |
石豊 横溝豊吉
石材販売
日ノ出町3丁目65番地(1175)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
横溝豊吉「本年八月物故されたる石豐號故橫溝豐翁は七十六歲の高齢にして、生前石材販賣及請負業を營み、公共的に關する工事は最も親切に義俠を旨とし屢々奇行を以て傳へられき、翁は江戶の人萬延二年神奈川宿に於て石工を創め、開港後北仲通三丁目より現住所に移れり、卅二年別に港町に石造の貸席濱港館を作くる、結構壯麗石材應用の模範建築と稱せらるるその老巧にして拔群の技倆は渡邊福三郎氏の別邸六十丈の高壁を築き上げ當市第一の堅牢と稱せらるるもの實に翁の手腕よりなれるなり、其他久里濱の彼理提督紀念碑野毛山上の彰忠碑皆其の手になる、橫濱石工組合頭取工務會長眞港會委員として斡旋の勞到らざれるなかりき、現主豐吉君技倆亦翁に劣らず、父を助けて今日の盛を致せり、且文雅の嗜好深くして書畫の鑑識も凡ならず、文人墨客に知已多しといふ、」横浜成功名誉鑑
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