現代之横濱 |
赤尾彦作
弁護士
野毛町3丁目139番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
能辯なる狀師 赤尾彥作「市會議場の論客たる土井嘉作君と共に花形役者の一人として、政治的観客より常に喝采を博して居らるる赤尾彦作君は辯護士界に於ても古顔で且つ能辯の譽れが高いのである、元来地方議會に於ける政客は何となく中央國會のそれに比較する時は貫目が軽るい様に世人より思はれて居る様であるか、地方には地方の特色があり真價があって、國家の政策理財を議するとは趣を異にして居るから勢ひ其議事も真面目で滔々痛快なる大言壮語を弄する必要が少ないのであるが、其實質は之に反し最も大なる利害を直接に地方民の頭上に及ぼすので、赤尾尾の如包熱烈なる士人が時に大に論議さるる爲めに漸く市人の惰眠を破ぶる動機となることが多いので、其労や大に多とするに足るのである、吾人は常に此等の地方政客に多大の尊敬を拂はねばならぬことと考へる、」横浜成功名誉鑑
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