小泉穀右衛門質店 戸部町

現代之横濱
小泉穀右衛門
質商
戸部町6丁目171番地(1466)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

戶部方面の土豪 小泉穀右衛門「小泉家は代々穀右衛門を以て襲名す、家系は遠く三百年以上に及び代を累ぬる玆に十六、連綿として現主穀右衛門君に及ぶ、先代穀右衛門氏は天保五年に生れ、萬延元年より農業の傍ら商業を營み、明治六年質屋營業を始め、十八年逝去さる、現代穀右衛門君は南多摩郡の人五十嵐傳兵衛氏の二男にして安政元年の出生なり、明治十七年來りて小泉姓を襲ひ翌年家督を相續す、 資性溫厚にして恭謙よく家道を修めて傳來の業務を怠らず、傍ら公共事業に盡力し、土地金品を賑恤義捐せること頗る多し、廿三年戶部町區會議員となり、廿六年縣會議員に擧げられ常置委員となる、廿八年商業會議所初期の議員に選まれ、卅二年戶部貯蓄銀行を起すや推されて頭取となり、四十一年東陽銀行創立の際其監査役となりて今猶其職に在り、君書畫を嗜み丹精の道に暗からずと云ふ、」横浜成功名誉鑑

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