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| 神奈川縣案内誌 |
鎌倉商店
輸出嚢物雑貨貿易商
常盤町５丁目７４番地（７２６）
明治の横浜手彩色写真絵葉書
美術袋物輸出商 鎌倉幸三郎「開港初年より小間物を商へる鎌倉商店主幸三郎君は千葉縣出身なり性質風雅にして國風の嗜あり、花晨月夕君が吟咏の料となれば咳唾迸て玉となるの才藻ありといふ、されば其商品に於ても優に一頭地を抜くの感あり、時勢の推遷に隨ひ外人向の貨幣入名刺入化粧具入等新案意匠を構成してよく時好に投じ、歐米人も其優美なるには賛嘆措かず、競ふて當店に就きて購求するに至れり、十餘年來外國に輸出して大に名聲を博せらる、君橫浜金屬商組合員に列し叉馬車道商榮會幹事として同業者に重ぜらる、近來は太田に村莊を新築し、閑あれば風騷に耽けらるゝよし、錦囊の佳什定めし多きを加へん、」横濱成功名誉鑑
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