竹内牛肉店 尾上町

竹内牛肉店
牛肉商
尾上町5丁目75番地(1288)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

竹内牛肉店 竹内平五郎「牛鳥肉及び西洋料理店で又牛肉の切賣を爲す尾上町の竹内平五郎君は、明治五年郷里愛知縣知多郡八幡村から僅に二頭の牛を曳いて出て來られた牛馬賣買業者であったので、常に京濱間を往來して居たが、明治十八年の頃常磐町一丁目に柴田新六なる人の經營せる兩全舎と云ふ牛肉販賣店に入る こととなった、二三年後同人の 廢業するに際し君は之を引受けて、同廿三年に家屋改築の都合上港町一丁目に轉じ、其頃高島嘉右衛門氏の開設されたる四品市場にて日々牛肉の販賣を爲して利する所尠なからず、次第に産を興し卅一年現所に牛肉料理店を開店するに至った、當店は牛肉店として市内の古顔の方で、其料理の巧緻鮮美なる爲め好評 嘖々顧客絶ゆる時なく、遂に名代の店となられた、主人本年六十八才温厚にして壮健なる老人である、」横浜成功名誉鑑

竹うち 竹内平五郎「當舗の品質は凡て神戸産出の精肉を直輸して販売す故に肉類の美味なると價格の低廉なるを特色とし恐らく本舗の右に出づるもの市内に乏し」京浜名家総覧職業


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