大日本水道木管 神奈川町

横浜社会辞彙
大日本水道木管株式会社
水道木管製造販売
神奈川町台下埋立地(2770)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

大日本水道木管株式會社「故平沼專藏氏幷に現取締役石野義次氏が發起したるものにして資本金五拾萬圓を以て經營し社長には明石喜一氏を推し大正元年九月を以て設立せり、同社の事業は水道用、鑛山用、耕地整理用、 溫泉地及別莊地用港灣埋立用、瓦斯用其他種々方面に使用する木管を製造するものにして內地產の松材を用ひ之に志賀泰山氏の發明にかかる塗料を用ゐて防腐及白蟻野鼠の害を防ぐ之を鐵管に比するに强固にして耐久力遙かに强く運搬及び結合に經費少なく又感電等の憂なく且酸又は鹽類硫黄等の爲め腐蝕の憂なく寒氣に强し例へば十时管は長十二尺厚一寸二分のもの重量二十六貫八百八十匁にして代價拾六圓四拾錢なるに鐵管は長さ同一にして厚二介一时重量實に七十六貫九十匁其代價貳拾參圓四拾壹錢なれば重量に於て鐵は 四十九貫二百匁重ㄑ代價に於て七圓壹錢の高價なれば木管は鐡管に優る數等の上に在り同社は 創立日浅きも注文頗る多く製造間に合はざるの狀況にして同社が現に請負へるは東京府下荏原水道にして今日迄他に賣込みたるは數十箇所の多きに達せりと。」現代之横浜

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