武蔵屋呉服店
呉服店
吉田町1丁目30番地
吉田町の3大呉服店の一つで明治2年(1869)に創業、店主は津田啓次郎。
明治の横浜手彩色写真絵葉書
吉田町の武藏屋吳服店 津田啓次郎「吉田町の三大呉服店の中央に位して、壯麗なる店舗と廣大なる陳列塲とを完備したるものを武藏屋呉服店とす、店主津田啓次郎君は溫厚老實の人、曾て商業會議所議員、區會議員、所得稅調査委員等に歴任して令名あり、現に呉服太物商組合頭取として同業者の爲めに盡瘁せらる明治二十八年日清役後大元帥纛下の凱旋せらるゝを奉送迎し、橫濱驛に於て龍車に咫尺し、市代表者の一員として市民の名刺を奉呈したるは君が終生の榮譽とする所なり、君は元と東京澁谷廣尾の産、弘化二年の出生に父仁兵衛氏は德川家の祐筆を勤め、君は其三男なり、幼より狷介の質に富み、十六歳にして志を立てて商人たらんとし、呉服業を見習ひ、主として各藩邸に行商せしが、維新の政變に際し橫濱に來り、明治二年始めて店を吉田町に開き、店員と共に親しく内外の商務に勉勵し、類焼の災に遭ふこと二回に及びしも、不屈不撓の勇を鼓して、益々勵精怠らず、遂に今日の盛況を見るに至り、昨四十一年新に商品陳列部を開設し、本年更に之を擴張して店舗全部を總陳列式とし、改良の魁を爲せし等着實勉强の老舗として高く其名を内外に知らる、」横濱成功名誉鑑
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