元町貯蓄銀行 元町

元町貯蓄銀行
銀行
元町5丁目196番地
明治の横浜写真手彩色絵葉書

「明治33年の創立なり多く元町方面の資産家より成る頭取は中山冲右衛門氏にして今日の発展を見たるは前支配人中山和吉氏の功多きに居る現在の払込資本金は四万七千五百円預金拾七万六千円にして貯蓄銀行中基礎の鞏固を以て知らる。」現代之横浜

元町方面の 元町貯蓄銀行「神奈川に神奈川銀行あり、戶部の貯蓄銀行、野毛の野毛銀行、皆其方面々々に於て活動す、元町貯蓄銀行は同方面に於ける有力家の設立せる所にして、元町石川北方本牧諸町の金融機關として勢力あり、頭取は中山冲右衛門氏の令息豊吉君なり、君は文久三年九月に生れ、卅六年十一月家督を嗣ぐ、屋號を中屋と稱し貸地を業とす、資性敏慧着實の好紳士にして、元町銀行の今日ある偏に君の力に俟つ所多し、」横濱成功名誉鑑

元町方面の古老 中山冲右衛門「君は横濱土着の舊家にして累世農商を營みしが、明治二年政府より兩替渡世を命ぜられ中屋といへる屋號を付せらる明治四年玉川上水引用のことに關してその敷設の發起人となり、後七十四銀行の創立に參加せり、多年縣會議員市會議員名譽職市參事會員等に擧げらる、元町貯蓄銀行を起し目下令息豐吉氏をして頭取たらしめ、明治三十六年十一月家督を讓りて分家し、自ら同銀行の取締役となりて老後を送らる、君は弘化二年三月十五日を以て生る、」横浜成功名誉鑑

神奈川県案内誌

0 件のコメント:

コメントを投稿