京屋 田部井芳兵衛
綿布貿易商
弁天通1丁目1番地
横浜 手彩色写真絵葉書 図鑑
京屋襯衣店 田部井芳兵衛君 太田町1丁目13番地「襯衣製造販賣店として舊き経歴を有し、技術の巧妙を以て著名なる京屋襯衣店主田部井芳兵衛君は今其二代目なり、先代芳兵衛君は明治初年群馬縣新田郡世良田を出で、京屋當地に来り蠶卵紙の輸出商を營み、漸く盛大となりて同十年の頃、生絲及び伊太利向の雑貨輸出商と變じたるに、十三四年の交生絲暴落と銀塊相場變動の爲め多大の損失を蒙り、家運次第に衰へて復起つ能はざる窮境に陥りしが、不屈不撓の先代は十八年三月を以て現営業の襯衣類の製造販賣を始むると共に頽勢を挽回し来り、再び當年の隆盛を見るに至りたりしが、三十九年三月不幸病歿せらる、當代芳兵衛君は松井勝次郎氏の二男にして前名俊三郎、廿九年入て繼嗣となり、先代歿後其後を繼ぎ、最も進取の氣に富み、襯衣原料は英國クリュードソン會社其他英佛の諸會社より需め、之れに誇るべき加工を爲して濠洲南米南亞方面に輸出し益々好評を博しつゝあり、又絹布をも同地方に送荷して名あり、君年歯三十四歳、新進實業家中精勵の聞え最も高し。」横浜成功名誉鑑


0 件のコメント:
コメントを投稿