尾張屋硝子店 野毛町

神奈川県銀行会社実業家名鑑
尾張屋
硝子
野毛町2丁目42番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書

尾張屋硝子店 佐溝鐐吉「注文に應じ手て各種の硝子品を製造する大商店にして藥壜、菓子壜、食器、洋燈凡そ玻璃製のものとし云へば一として備はらざるはなし、就中、装食器具としての製品は色彩燦爛人目を眩し、之に接すれば心気の清爽快闊なるを覺ゆ、主人佐溝氏は専ぱら製品を支那内地に輸出するに務め原料を精撰して地質を美にし意匠家を雇ひ畫工を選び優美高尚にして且つ廉價を旨とし多年研究の結果漸く販路を南北清に見出すを得たり爾来年年輸出額を増加し時に損失の莫大なるものあるも利を永遠に期して敢て墝まず在留支那人は勿論歐米各國の人種と雖も玻璃器を求るものは必ず同店を訪はざるはなし、内地の顧客も亦頗る多く日用必需品の賣行は日に數百圓を以って數ふと云ふ」現在の横浜

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