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小倉商店支店
支那麻及染料輸入商
北仲通1丁目16番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
「小倉商店の本店は東京小網町一丁目にあり、店主小倉久兵衛君は父祖以来の業務なる麻類船具漁網等を手廣く販資されしが、現代に至りては更に支那原産地より直輸入を開始し、清國湖北省武穴に出張所を置き、横濱に支店を設けて直接其衝に當らしめ、大阪代理店にては関西地方の販路を掌らしむ、又公職としては東京府會議員商業會議所議員に挙げられ、實業方面には第三銀行監査役其他の銀行の重役を帯びつつあり、君本年四十二歳、商才益々圓熟に赴き、人を知るの鑑識頗る高く、横濱支店長高橋君の如き、又知遇に感激してよく活動しつつあり、則ち支店長高橋邦松君は銚子の人、羽斗治助氏の男にして親戚に養はれて本姓を冒せり、當家の業務は質商に米穀商を兼ねたれば、君幼にして商法を見習ひ叉之を咀嚼するの才能あり、十三歳にして先代小倉久兵衛の偶 々銚子に来りし際、伴はれて東京に来る、蓋し其才略見る處ありしによる、君は店主の恩脊に浴し、専ら正直に立働き、益々信用を博し、十年一日の如く、卅七年終に本店の營業主任となり柱石として重ぜらる、卅九年横濱出張所を置かるるや、特に主任として撰任されしが、四十年五月支店に改まり、同時に支店長として事務を纏理し、着實敏活に執務されつつあり、君は明治九年の生れ、本年實に三十有四、」横浜成功名誉鑑
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