横浜社会辞彙 |
伊澤郁次郎
醫院
元浜町4丁目31番地(368)
明治の横浜手彩色写真絵葉書
伊澤郁次郎君「君は内科外科小児科の専門家にて横濱醫師會の新鋭なり明治十三年十月を以て長野縣伊那郡箕輪村に生る幼より學を好み秀才の譽れあり郷黌より松本中學校に入り好成績を以て卒業して醫學び明治四十年醫術開業試験に及第して開業醫となり大正三年横濱に来りて開業し大正五年十一月西洋建の病院を新築して診察室治療室藥局等の設備は完美を極め四室あり患者の出入群を爲せり君は資性溫良恭謙にして文筆の才あり能く閑に乗して文明の新刊書を讀みて新智識を養ひ一日も病理の研究を怠らず其俳句に至りては輕妙にして名吟口を突いて出で秀逸多しと云ふ夫人きく子は荒井喜十郎氏の二女にて大正元年横濱高等女學校を卒業して大正三年入嫁す夫人は正風流の生花に通じ又小笠原流の禮式を學びて淑女の聞へあり」横浜社会辞彙
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