上野商店蚕糸貿易商 南仲通 本町

横浜蠶絲日報
上野商店
蠶絲貿易商
本町3丁目41(42)番地(611)
南仲通4丁目(178) 
南仲通4丁目69番地→太田町3丁目43番地(613)
 明治の横浜手彩色写真絵葉書

輸出絹物商 上野兼二郎「明治廿年の交、南仲通三丁目に上野商店と云ふ生絲賣込商があった是れは現時絹物界の覇者として辣腕家として名のある上野兼二郎君の嚴君が營んで居たものである、而して後二十八年より子息兄弟等合同で本町三丁目に開業したが、父翁は元來獨立獨行主義の人で三十五年其の長男元吉君を東京に出し、次男兼二郎君は有爲の材と見込んで後繼者と爲し、身は鄕里滋賀縣東淺井郡竹生村、琶湖の滸りに閑居する事となった、が兼二郎君は性溫厚着實、商機を捉らヘるに敏で、次第に擴張し、賀州小松町金澤市堤町等に支店を設置するに至り、令弟政吉氏を越前福井に派して益々發展の途を講じて居る、君本年三十四歲、頗る進取の氣に富み、四十二年春元吉氏の逝去以來、愈々奮闘の意を固めて居る、」横濱成功名誉鑑

整理
①新兵衛        生糸売込商 明治35年閑居
②新兵衛の長男元吉   絹物売込商 明治35年東京へ、明治42年逝去
③新兵衛の次男兼二郎  絹物輸出商 明治35年独立

 本町3丁目42番地(611) 新兵衛・元吉→元吉→

南仲通4丁目69番地(613)→太田町3丁目43番地(613)
            新兵衛→兼二郎

明治20年代 上野新兵衛商店  南仲通3丁目         生糸売込商       横浜成功名誉鑑
明治26年  上野新兵衛商店  本町 3丁目42番地     生糸売込商・蠶絲仲次商 横浜貿易捷径
明治26年  上野元吉商店   本町 3丁目42番地     絹物売込商       横浜貿易捷径
明治28年  上野兼二郎来浜                             横浜社会辞彙
明治28年  上野(一家)商店 本町 3丁目41番地(611)            横浜成功名誉鑑
明治29年  上野商店     南仲通4丁目    (178)蠶絲貿易商・蠶絲仲買商 横浜蠶絲日報
明治31年  上野新兵衛商店  南仲通4丁目69番地(613)蠶絲仲次商       横浜姓名録
明治31年  上野元吉商店   本町 3丁目41番地(611)絹物売込商       横浜姓名録
明治35年  上野兼二郎独立  両上野商店継承?                   横浜社会辞彙
明治42年春 上野元吉逝去                              横浜成功名誉鑑
明治43年  上野兼二郎商店  太田町3丁目43番地(613)絹物輸出商       横浜成功名誉鑑

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