近江屋
足袋店
太田町2丁目40番地
(2211)
横浜 手彩色写真絵葉書 図鑑
小田川磯吉「太田町通りに近江屋といふ足袋屋がある、先代友吉氏は東京府荏原郡糀谷村生れで横濱の新開地へ踏出して旗揚せんものと、殊勝な志を立てて出濱されたは明治の元年であった、日に月に他國人の入り込む一方の土地にて、其頃類ひ少なき店であるから意外に繁昌して、数多の職人を抱くても問に合はぬ有様となった、そこで明治五年に現住所に開業したのが則ちそれである、十五年の頃に天壽を終られたが、現主人磯吉君は全然移住策を取り益商買に勉強されたから上等品は同家でなくてはならぬとの評判で、今では市内に数多の支店を置き、同業者中一頭地を抜く盛況を来たすに至つた、君は明治二年の生れて本年は四十一歳である、」横浜成功名誉鑑


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