清水鞄靴商店 弁天通


清水商店
靴鞄及調帯革販売
弁天通3丁目57番地 (422)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

清水勝五郎「一切の靴及皮具製造の本舗にして外国人間に華客あり輸入の新形品をも販出す其盛況濱港に於ける斯商者を壓せり」京浜名家総覧職業

靴鞄及調帶革の巨匠 清水勝五郎「眞仰は花なり、慈善は實なり、花實兼備して初めて眞善美を具足す、淸水勝五郎君は辨天通三丁目に靴鞄及調帶革の販賣本店を置き、花咲町十二丁目に工場を設け數多の職工を使用し、家運隆々として興り、斯界有數の巨匠たり、按ずるに君の素養は全く佛敎篤信に起因す、君は高座郡有馬村本郷の生れにて、其微なりし時小西商店に入りて造靴工となり、明治廿年十月始めて獨立して商舖を開く、困難具に到るも忍耐叉忍耐、己を節し慾を制し、勤勉晝夜を息めす、廿九年更に調帶革製造を開創し、卅六年には鞄の販賣を始め更に店舖を增大にし工塲を擴張し、益々堅牢優雅なる製品を出して世上の信用を收得するに至り、靴の如きは有栖川梨本久邇の各宮妃殿下の御用命を蒙る光榮を荷ふに至り匠家としての面目之に過ぐるものあらず、況はんや、調帶革は官省諸會社の需要多くして益々盛况に赴く、而かも君謙讓にして誇らず、一に祖師菩薩の加護によるものとして、益々眞仰を堅くし、專ら慈善功德を積むを以て務とし、本化布教會名譽賛助員に列し、家族相和し門戸日に賑ヘるは寔に感ずべきの至りなる哉、」横濱成功名誉鑑

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