遠州屋商店
下駄傘商
吉田町2丁目55番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
履物類卸小売商(遠州屋號)小泉定吉「遠州屋小泉定吉君は、横浜履物商中の古株且つ屈指の巨店で、常に新形流行品の發明に腐心し、卸小賈とも盛大に營んで居る、價格は非常に勉強で應待も親切であるから、店頭に顧客の絶えたことがない、此店の開業は文久年間で、當市に於ける殆んど 元祖といっても良いのである、先代は山口卯之助氏と云つて縣下金澤の人で、温厚誠実善人の異名があった位、現主人小泉君も同地の生れ、先代の甥に當たり、九歳以來當家に仕へ、中々器用な質で、先代の眼鏡で跡目を相續された、果して種々新形を工夫し、商賣振も達者だから、東京は勿論京阪地方の同業間にも君の姓を知らぬものはない、現今に市内履物商組合長に推されて 重望がある、君は明治三年の生れで本年 恰も四十歳、将来とても尚益々隆盛に 赴くべきは自然店頭に活氣の溢れつゝある様子で解かる、」横浜成功名誉鑑
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