東洋医薬新報 |
カールローデ商会
輸入商社
山下町70番地
明治の横浜手彩色写真絵葉書
「カアルロオデ商会はソマトーゼの看板と共に赤門七十番舘として知られ居る、創立は外國商舘中比較的古い方である、獨逸商舘で、輸入を専として居る、分類して見ると紙、染科、薬品、肥料等であるが、之が下馬評を聞くと紙は壁大に取扱ふて居るし、染料はハー、アーレンス継纉社やベッカ商會(四十番舘)等と拮抗し得る位に之も手廣くやつて居る、此染料を賣るにつけては商館より一々技師を派遣し、親く地方の染物工場等に就き實地試験を行はせ、勉めて安心を得る方法を執つて居る所から商館内には染料の試験室が設けられて可なりの設備であるそうだ、肥料は憐酸石灰、加里等の所謂貴重肥料を大に取扱ふて居る、織物に至ては羅紗、フランネル等の輸入を盛んに行ふて居る、本商會には曾て紙、織物部の主任番頭の不正事件があつて百除葛闘の損害を受け、今に至るまで此大打撃の傷が癒えないから、商舘も目下あまり振はないやうだ」実業之横浜
赤門七十番 カアル、ローデ商会「外國商館中古参の部に入れらるる、カールローデ商會獨逸商館にして紙染料薬品等を重なる營業品目となす、ソマトーゼの廣告は到る處に散見せられ世入之れを知らざるものなし、肥料は燐酸石灰加里等の貴重肥料を多く取扱ひ、織物には羅紗フランネルの輸入を専一とし、アーレンス繼績社ベッカ商會とともに染料輸入三商館として大に勢力あり、紙、鍵、染料は獨逸國フリードリッヒパイエル會社の代理店にて、其他一般の器械類をも輸入す、薬品部の田澤太右衛門君等は日本人主管中の有力者なりと云ふ、」横浜成功名誉鑑
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