神保洋酒食料品商店 相生町

神奈川縣案内
神保商店
洋酒食料品卸小売商
相生町4丁目65番地(978)
明治の横浜手彩色写真絵葉書

神保清吉「市内名ある洋酒店にして豫て人口に膾炙せる所なり欧米新流行の品種を輸入し上流社會に眷顧多く亦外人間にも其名を知らるといふ」京浜名家総覧

洋酒食料品商 神保清吉「洋酒食料品の趣味幼稚なる時代に當り率先して開業せし神保商店は先見の明がある、先見の明があるだけ其の苦辛は並大體ではなかった、屈せず撓まず持續して各地方への卸小賣を開始したから、今日では該商店の品に限るとの信用を負ふやうになったは全く其の勞苦の賜であらう、君は三州岡崎の人で、十六歲の頃橫浜の外國商館に入りて孜々として勉强されたが、自活自營の商人にならんものと自ら經營して明治十八年太田町五丁目に開店した、それから荒さ浮世の波に飜弄されたとは數限りもない、忍耐と克己は君の天性だから、次第に産を起して三十一年現所に盛大なる店舗を築き終に今日の成功を見るに至った、君は安政四年の生れで、現に同業組合の役員及馬車道商業會の幹事として重きを爲しつゝある、」横濱成功名誉鑑

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